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疑問 公開 2026.09.15

20代でITに移ると年収はどうなるか。dodaの60万件データを職種別に並べた

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「IT に移ると年収が上がる」は本当か。上がるとしてどの職種か。 転職サービス doda が公開している平均年収データ(2024年9月〜2025年8月、約60万件)を、年代別・職種別に並べました。 これは doda の登録者の統計で、日本全体の平均ではありません。ただし母数が大きく、職種の粒度が細かいので、比較には使えます。

年代別:IT エンジニアと全職種

20代30代40代50代以上
IT エンジニア398万円519万円649万円716万円
全職種365万円454万円517万円601万円
+33万円+65万円+132万円+115万円

20代の時点で差は33万円。差は30代以降に開きます。 未経験で入った直後に年収が跳ねるデータではなく、続けた先で差が出るデータです。

出典: doda IT エンジニアの平均年収年代別平均年収(2025年12月時点)

職種別:どこで差がつくか

職種全体20代
プロジェクトマネージャー707万円
サーバーエンジニア469万円411万円
ネットワークエンジニア455万円396万円
SE・プログラマ435万円394万円
テクニカルサポート432万円363万円
ヘルプデスク362万円

20代で見ると、サーバー・ネットワーク・SE の3職種は 394〜411万円で、ほとんど差がありません。 テクニカルサポートだけ363万円と一段低く、ヘルプデスクは全体でも最下位の362万円です。 最上位のプロジェクトマネージャー(707万円)は、実務経験を積んだ先の職種で、未経験の入口ではありません。

出典: doda 職種別平均年収ランキング

未経験が最初に就く職種は何か

前の記事で数えた通り、doda の「職種未経験歓迎」の IT 求人 2,882件のうち、インフラエンジニアが 767件(26.6%)で最多でした。 年収表と重ねると、未経験の入口として件数が多いインフラ(サーバー・ネットワーク)は、20代の年収で SE と同水準です。 一方、同じく未経験で入りやすいテクニカルサポートやヘルプデスクは、一段低い帯にあります。

厚生労働省の調査に載っている企業事例では、未経験の中途採用者を「全員育成枠のアプリケーションエンジニア職で採用し、一定期間経過後、別の職種に異動」させる会社がありました。 入口の職種と、その後の職種は同じとは限りません。

出典: 厚生労働省「IT・デジタル人材の労働市場に関する調査」令和6年3月 PDF p77

需要は続くのか

経済産業省の「IT 人材需給に関する調査」(2019年)は、IT 人材の需給ギャップを 2018年の22万人から 2030年に 45万人(中位シナリオ)と推計しています。 高位シナリオでは需要192万人に対して供給113万人で、差は79万人です。 これは2019年時点の推計で、その後の生成 AI の普及は織り込まれていません。数字は「不足が続く」方向ですが、職種ごとの中身は変わり続けます。

出典: 経済産業省 IT 人材需給に関する調査(概要) p2〜5

ここまでで言えること

  1. 20代の時点では IT と全職種の差は33万円。差が開くのは30代以降
  2. 20代の職種別では、インフラ・SE・ネットワークがほぼ横並び。サポート・ヘルプデスクは一段低い
  3. 未経験の入口で件数が多いインフラは、20代の年収で SE と同水準
  4. 入口の職種と、その後の職種は同じとは限らない(厚労省の企業事例)

年収だけで職種を選ぶより、入口の件数が多く、年収の帯が低くない職種(インフラ)から入り、30代で差が開く側に乗るのが、公開データから言える順番です。 相談先は3問診断で絞れます。

この記事の数字はすべて出典元の公開値です。doda の年収は同社の登録者の統計で、日本全体の平均ではありません。

この記事について

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